こんなコあんなコ、猫の性格分析

室内で複数の猫と暮らしていると、間近で猫と接することが多いので、それぞれの性格の違いがよく分かります。言葉で表現しにくいような細かな違いがあって、それぞれがとっても個性的です。でも大雑把に分ければ、大胆な猫と恐がりな猫に分類することができます。これからそれぞれの性格の特徴や注意点を見ていきましょう。

大胆タイプは物怖じしませんからよく慣れて可愛いく、反応もとてもいいのが特徴です。猫に不慣れな飼主をリードしてくれますから、とても楽しく猫との暮らしをスタートできるはずです。しかし一方で、このようなタイプの猫はいたずらも激しくて大変だという一面があります。

特に若い間は、家具の上部など高い場所へも平気で飛び乗ろうとするので、墜落などの事故も心配です。また好奇心が強く遊び好きですので、部屋への出入りなど禁止すると、かえって面白がられてしまうという困った一面もあります。こういうタイプは、部屋やクローゼットなどへの閉じ込めが心配になります。

在宅中なら気づけますが、外出前に閉じ込めてしまうと大変危険ですよ。猫の命の危険も当然あるのですが、同時にそこにある家具や壁紙、床材などをボロボロにされてしまう危険性があります。私自身の経験ですが、トイレに数時間閉じ込めてしまった結果、新品のトイレットペーパー数個を粉々にされ、ドア付近の壁紙とクッションフロアを殆ど剥がされてしまいました。

また同様に、このタイプには脱走の危険性がとても高いのです。外の世界に興味を持って、人間がドアや窓を開けるチャンスをどこからかじっと狙っていることがあります。出入りの際には周囲に猫の気配がないか、十分に気をつける必要があります。

反対に恐がりタイプの猫は、雲隠れに注意しなくてはなりません。何かでビックリしたり怖かったりすると、どこかへ逃げて隠れてしまい、うんともすんとも言わなくなってしまいます。こちらはひょっとして脱走したのかと大慌てするのですが、どこへ隠れていたのか、半日以上たってからふらっと出て来たりします。

恐がりさんは猫用ベッドに入るくらいでは安心しませんから、ちょっとやそっとでは見つからないような、妙な場所に入り込んでしまうんです。家のビビり猫の場合は、押し入れの布団袋の奥の奥や、絶対入れそうにもない狭い家具の裏など、一度見たくらいでは分からないような奥まった所へ隠れていたことがあります。

このようなタイプの猫は、普段から押し入れの衣装ケースの間に入れるくらいの隙間を空けておいてあげるなど、さりげない工夫をしておきましょう。もしも隠れているところを見つけても知らん顔しておけば、次回もまたそこを探せば見つけることが出来るでしょう。

怖がりの猫は、反応も薄く、感情をはっきり出さないのが特徴なので、初めての飼主さんには少し物足りないかもしれません。しかしこのようなタイプは、意外にもとっても情が深いということが後になればなるほど分かってきます。飼主さんのことも怖がっているように見えるのですが、本当は接近したいという強い気持ちがあるんですよ。

こういう子は、自分が安全だと思える場所ならば大胆になりますので、その子にとって安心できる場所をいくつか用意してあげれば少しずつ慣れてくるでしょう。猫の性質は、それぞれ個性なので大切にしてあげるのが一番です。