ゼッタイ避けたい猫の脱走!女性にも出来るカンタン工夫集

猫との生活が始まった直後から課題となるのが、脱走の問題です。特に飼い始めて間もない時期は、猫は必ず外に出たがるものだと思って間違いありません。仔猫ならば好奇心から、大人の猫ならば元居た場所に帰ろうとするため、いずれも熱心に脱出の機会を伺っています。

ほんの隙間でも油断は禁物です。高所の出口であっても猫にとっては朝飯前。高い所をじーっと見つめている時は、自分のジャンプ力を計っている証拠ですので気をつけましょう。また脱出の瞬間に慌ててドアを閉めると、身体を挟んで怪我をする恐れもあるということも忘れないでくださいね。

できれば飼い始める前に準備しておけばいいのですが、時間的余裕がない場合もあります。それに実際に猫と生活しながら対策を立てていかないと、猫の予想外の行動に対応できないことも多いのです。猫の身体能力は非常に高く、特に仔猫の場合は成長過程でその体力や能力は増える一方ですから、常に改善への備えも必要になってくるでしょう。

そのためには普段からある程度の備えをしておいて、何かあった時に応急でもすぐ対応できるようにしておくのが一番ですね。その際に役立つのが、100円ショップの品々です。ワイヤーネット、プラ板、つっぱり棒、結束バンドは猫対策の必須アイテムですよ。

好奇心おう盛な仔猫時代を過ぎ、避妊や去勢も済んで室内の暮らしに慣れてくると、脱走傾向も一応は落ち着いてくるのが普通です。大人になってから迎えた猫であっても、お外よりもお家の方が安心だということを分かってくれる時期が来ます。いずれにしても脱走対策にピリピリと神経を尖らさなければならない時期は、決してそう長くは続かないということを覚えておいてくださいね。

ただしドアや窓の開けっ放しは、もちろん猫の一生を通じて厳禁です。家族とも協力して、開けっ放しや閉め忘れのないよう気をつけるようにしましょう。また暑い時期に網戸にしているお宅は多いですが、網戸から脱走する猫はとても多いんですよ。手を使って普通に開ける、爪で網を破る、体当たりで網戸を外すということは、猫にとっては決して難しいことではありません。

網戸も先の100均アイテムを使って補強をしておきましょう。サッシのレールや窓枠も利用して、猫が万が一体重をかけても網戸に荷重がかからないように工夫して下さいね。中にはなかなか諦めてくれない研究熱心な猫もいますから、暫くは観察を続け、問題があればその都度こまめに補強するようにします。

玄関ドアはなかなか対策が難しい部分です。玄関前の廊下に市販のゲートや自作のドアを付ければ安心ですが、これですら完全ではありません。ただ脱出の時間稼ぎにはなりますので、あっという間に外へ出てしまって捕まえられないということだけは避けることができます。

また猫は一度怖い思いをすると懲りてしまい、そこには近づかなくなるという習性がありますので、これを利用するのもいい方法ですよ。実は猫をドアに挟むというのは、実際に家であった失敗例なんです。怪我はありませんでしたが痛かったようで、それから二度とドアには近づかなくなりました。つまり猫には可哀相でしたが、脱出対策としては予想外の大成功だったということになります。

これは危険すぎてとてもお勧めはできませんが、水をかけたり大きな音をたてて驚かすという方法も考えられます。また地味ですが、飼主が大声で「ダメ!」と繰り返し強く言うだけでも効果があります。家の場合、2匹目以降はこれだけで十分でした。ドアからの脱出の機会を狙っている猫対策に、ぜひご参考になさってください。