お外が見たい!猫の気持ちにサリゲにこたえる家具の設置方法

猫が大好きなものといえばお昼寝ですが、そこまで眠くない時にお外を眺めることは、猫のお気に入りの日課のひとつです。元々が単独で生活している生き物なので、高い場所から下界を見下ろしている時が、猫にとっては最も安心できる時間なのでしょう。外敵などいない室内の生活でもその習性は変わらず、どの猫も窓からお外を眺めるのは大好きなのです。

しかし室内飼いの猫には常に脱出の危険がありますから、窓の開けっ放しや網戸にしておくことについては、よくよく注意が必要ですよ。網戸は猫が意外と簡単に開けることが出来てしまうので、事前にワイヤーネットなどで補強をしておくことが欠かせません。このようにそれなりの対策を施した窓際は、猫にとっては安心できるお気に入りの場所にはるはずです。

お外ばかり眺めているからといっても、別に外に出たがっている訳ではありませんので安心してくださいね。ただ自分が安心できる場所に居るということを、外を見ることで確認しているだけなんです。家の猫たちも、窓の外に鳥を見つけても、あれが捕まえられるものだとは思っていないようです。脱出対策をきちんとした窓際は、室内猫にとってはテレビ画面のようなものなのかもしれません。

ところでお宅のお部屋の窓際はどうなっていますか?脱出対策は完璧でも、猫にとってくつろげないようではせっかくのお気に入りスペースも利用できずに終ってしまいます。あなたのちょっとした工夫で、楽しい窓際を猫用に改造してしまいましょう。もしもそれが出窓であれば、これはもう猫専用に作られたスペースと言っても過言ではありません。クッションなどを置いて、くつろげるようにしてあげるだけで完成です。

ベランダに通じる大きなサッシ窓の場合は、高い所から外がよく見えるよう、ソファの背もたれなど家具の配置を工夫しましょう。ただしガラス窓の側だけに、転倒の危険性には十分に気をつけなくてはなりません。家具が万が一窓側に倒れたときのことを想定して、ガラスが割れないような位置を確かめて設置するようにしてくださいね。

地震などで家具が倒れてガラスが割れるのも心配ですが、猫が家具を倒すという危険性も大いに考えられることです。運動量の激しい子や体重のある子は、ものすごい力で蹴ってジャンプしますから、安定のいい家具でもぐらついてしまうんですよ。猫の移動ルートを確認して、猫がいつも家具を蹴る方向や、家具が倒れる可能性のある方向を何度も検討した上で、位置を調整するようにしてください。

天井固定タイプのキャットタワーですら、この猫のキック力を前にすると万全ではありません。定期的に緩み具合を確認し、ネジを締め直す習慣をつけましょう。ガラスが割れればそれだけでも危険ですが、そこに加えて猫の脱走というリスクも加わります。留守中にガラスが割れて、猫も脱走していたなんてことだけは避けなくてはなりません。

ただし窓の外が見えるのは、何も窓際に限るという訳ではありません。窓から離れていても、高い家具の上から窓の外がよく見えることもあります。一度猫目線になって、お宅のビューポイントを確認してみましょう。このような危険がないように注意して猫のくつろぎスペースを確保してあげれば、猫の室内でのストレスを最小限にすることができるはずです。