寒がりで暑がり!ワガママ猫対応の気温管理術!低コスト対応

猫はもともと暖かい地方の原産だと言われています。古代ピラミッドの遺物の中にも猫を象ったものが見られるように、エジプトや中央アジアの暖かい地方出身の品種が多いのです。しかし一方でロシアや日本、アメリカなど、寒帯から温帯の地域でも古くから猫は飼われており、生育場所の気温にはよく対応しているようです。

しかし極端な暑さや寒さは、どんな猫だって苦手です。「猫はこたつで・・・」という歌もあるように、猫は一般に寒がりの印象がありますが、かといって暑さに強いかというとそうでもありません。やはり真夏の酷暑にはぐったり伸びていることが多いものです。

昔のように猫が家と外を自由に行き来できていた時代には、猫も自分好みの涼しい場所を見つけにいくことができました。今のように舗装道路も少なかったので、薮地の木陰などは真夏の昼下がりでもひんやりとして涼しかったはずです。また昔の一軒家の床下は、大きな犬でも潜り込めるほどのスペースがありましたが、ここも猫にとっては快適な寝場所だったでしょう。

しかし完全室内飼いではそういう訳にはいきません。暑い盛りもなると、猫は少しでも涼しい場所を探して室内を移動していますが、マンションの一室ではどこもそう変わりはありませんよね。また自宅を完全に留守にしてしまう時には、頼みの綱の窓すら閉め切っておかなくてはなりません。そんな時に頼りになるのは、やはりエアコンです。

ただし長時間留守にする場合、心配なのは停電などのトラブルで電源が落ちてしまうことです。窓も閉めっぱなしでは室温も上がる一方で、熱中症の心配も出てきます。またその反対に、冷え過ぎも気になるところですよね。留守の多い方には、スマートフォンで外から電源のONとOFFを操作できる製品もお薦めです。しかし特に酷暑や酷寒の時期には、なるだけ猫を長時間放置しないようにしたいものですね。

アナログ製品としては、ペット用の冷感シートを併用するのもいい方法です。ただしせっかく買っても、感触や臭いが気に入らないのか全く使ってくれない場合もあります。こんな自然派の猫ちゃんには、化繊綿ではなく、どっしりした昔の布団綿の入っている座布団がお薦めです。これは夏場もひんやりと快適なようで、家の猫達は好んでこの上で寝ていました。新品よりむしろ古くなったペタンコの物の方がいいので、お婆ちゃん宅などから譲ってもらってはいかがでしょう?

寒い時期にもそれなりの対策は必要です。エアコンに頼るのもいいのですが、やはり猫にはこたつが大人気です。エアコンほど電気代もかかりませんし、留守中に付けっぱなしにしていても、猫の方が気温に応じて勝手に出入りできるという点でも安心ですよね。

こたつは人間用のものでも勿論構わないのですが、猫用に作られた製品もあるんですよ。このような商品は、コードやヒーター部分も動物にとってより安全なつくりになっています。サイズも小さいく、リビング以外の場所にも置くことができますよ。またこたつタイプではなく、もっとさりげないデスクタイプのヒーターもありますので、お部屋のインテリアに合ったものが選べます。

寒さ対策のアナログ製品としては、ドーム式のベッドがお薦めです。しかし圧迫感が嫌いなのか、ソファで丸まって寝る方が好きという子もいます。猫は一般に人工的な臭いを好まない傾向があるので、そのせいかもしれません。家では古いムートンを大型のペット用ベッドに入れていますが、これは毎年どの子にも大好評です。すっぽり入ればエアコン不要なほど暖かいので、安いものを1枚買えば案外経済的かもしれません。