これは困った!たまにある猫ちゃんのヘンテコな癖とは?

今は犬というと、中型以上の犬種でも家の中で飼う方が殆どですが、昔は庭で犬を放し飼いにしているお宅もありました。このように外で自由にしている犬は、退屈しのぎに様々ないたずらをしたものです。例えば庭の片隅に人でも埋められそうな大穴を掘ったり、玄関の靴を片方ずつどこかへ隠してしまったり。その犬の性格にもよるのか、このような癖のある子はいくら叱っても暫くすればまた繰り返すようになります。

猫にもやっぱりいろんな癖のある子がいます。猫は室内飼いですから、室内にあるものがその癖の対象となるのですが、その癖は健康上に問題が起きることもあるため、飼主がそれを隠したり取り除いたりするのにとても苦労する場合があります。実は猫に多い困った癖とは、食べ物以外のものを食べてしまうことなのです。

これはその猫の性質によるもので、する子はずっとしますし、しない子は全くしません。特に執着の激しいタイプは叱ろうがなにをしようが全く効果はありませんので、対策としてはその対象となるものを徹底的に隠すしかないということになります。最初にこのような癖を見つけたら、その後もよく気をつけて観察しておくことが大切ですよ。

その食べる対象となるものは、猫によって全く異なっていますが、よく聞かれるのが羊毛や布です。これはウールサッキングと呼ばれ、猫には比較的数多く見られる行動だと言われています。ただ舐めたり齧ったりだけならばいいのですが、中には飲み込んでしまう子もいます。羊毛や布ならば特に害はないはずなのですが、実は量が多いと消化器官に詰まってしまうという危険性があるのです。

そのためウールや布を舐めるだけでなく、飲み込む量の多い子については十分に注意しなくてはなりません。この癖の激しい猫を飼っているお宅では、部屋中の布という布は全て隠してしまわなければならないほどだと言われています。

家で飼っていた猫の中に、紐状のものが大好きな子がいました。紐状のものを見つけるとゴムだろうが布だろうが、手当たり次第齧って必ず飲み込んでしまいます。そのために購入したばかりのブラインドを諦めるはめになってしまいました。調節用の紐も、ブラインドの羽根を繋ぎ合わせている紐までも、背の届く限りは全て齧って食べてしまうからです。

遠くからでも紐を見つけると飛んで来るので、糸をつかう裁縫も編み物も全くできませんでした。猫の異食癖はそのくらい執着が強いものなので、少しくらい禁止しても全く効果がありません。飲み込んでもそのうち出るだろうと思いたいところなのですが、紐も腸に絡まって危険な状態になることも多いと言われているので、とても放置はできません。

またビニール類を食べるのが好きな子もいます。これも最終的には飲み込んでしまうので、消化器官に詰まるという心配があります。このように、猫の中には様々な異物をくちゃくちゃ噛んで食べてしまう癖のある子がいるんです。健康に問題のない程度ならば大丈夫なのですが、執着の激しい子にはくれぐれも気をつけなくてはなりません。

このような異食癖のある猫たちも、もしも外で生活していたとしたらどうでしょうか。まず異食の対象である布やビニールが周囲にはふんだんにありませんし、そもそもこのような癖が出る暇もないくらい毎日が忙しいはずです。そのように考えると、猫の異食症は室内飼いの宿命だと言えます。いずれも命に関わる危険性もありますので、軽く考えず放置しないように気をつけましょう。