猫オーナーの最大のお悩み!解決可能か?爪研ぎと抜け毛対策

猫はペットとしては手間のかからない方なのですが、どなたも困るのが爪研ぎと抜け毛の問題です。猫との生活をしている方で、この2つの悩みと全く無縁だという方はいないはずです。もしもこれらがすっかり解決すれば、猫との暮らしは更に快適になるに違いありません。

猫の爪はガリガリすることで、古い表皮がスッポリ剥がれ、その下から新しい爪が再生する仕組みになっているのをご存知ですか?室内での生活では自然に剥がれる機会がないので、猫としては何としてもこの古い爪を剥がしたいんです。この猫の欲求を止めることは誰にもできません!先ずこの事実はしっかり捉えておきましょう。

しかし室内でこれをやるとなると、適度の堅さと柔らかさを併せ持つ壁紙やカーペット、襖、ソファなどが標的になってしまうのです。段ボールなど市販の爪研ぎはふんだんに用意してあっても、それも使うけど気が向けば家具の方も使うといった具合で、100%市販品で済ませてもらう訳にはいかないようです。

猫に何かをしないよう叱ってもまず無駄なので、爪研ぎについては「されても問題がないようにする」といった消極的な解決方法しかありません。これには2つの方法があります。まず爪研ぎのターゲットになっている壁などをカバーする方法です。壁用には市販品のシールがあります。これは貼付けるとツルツルになって爪研ぎができなくなるタイプです。

しかし爪研ぎができなくなってしまうことは猫にとっては大きなストレスですから、その分他に爪研ぎを用意してあげることも忘れないようにしましょう。またこの逆に、爪研ぎが存分にできる木製の壁用ガードも市販されています。これを倣って自分で適当な板を買って来て壁に釘付けしたり、家具で壁をカバーしてしまうという方法も考えられます。

家で試してよかったのは、余ったウッドカーペットを再利用することでした。長い一枚の板が布で繋がっているため縦方向のカットが楽で、柱の角をくるりと覆うことができます。自分で板を切り貼りするよりは、扱いが簡単な割に仕上がりがきれいなところがお薦めですよ。私が使用したウッドカーペットは表面に光沢のあるタイプで、猫の爪は立ちません。

ソファなどはカバーをかけるしかないのですが、カバーの上からもプスプスと爪を立てられてしまうので、完璧な防御は難しいのです。私の家では普段はボロボロにされるままに放置していますが、来客時にだけカバーをかけるようにしました。猫用のカバーではなく、客用のカバーという訳です(笑)。

あとひとつの方法は、猫の爪の先を切ってしまうという方法です。これは小さい頃から慣れていないと自宅で切るのは難しいかもしれませんが、動物病院やトリマーさんで頼むこともできます。外で生活している猫にとって、爪が立たないと危険から逃げられず命に関わる可能性もありますが、室内猫ならば何ら問題はありません。ただし定期的に切らないといけないので、最初に押さえつけたり痛い思いをさせて嫌がらせてしまうと、二度と切れないようになってしまいますよ。

抜け毛も飼主にとっては頭の痛い問題ですが、やはりブラッシングが一番です。これも慣れてもらわないと嫌がってさせてくれませんので、無理やりやって怖がらせたりしないように注意しましょう。抜け毛の増える夏前に重点的にやっておけば、それだけで年間を通して抜け毛の量がかなり違ってきますよ。

ブラシをどうしても嫌がる子は、炊事用や使い捨てのゴム手袋で強めに撫でるとよく取れます。この方法だとブラシが難しい顔や耳の側など細かい部分の抜け毛も取れるので、ブラシOKの子にも定期的にやっておくのがお薦めです。